陸・海・空、最新技術をフル活用
調査・測量・設計にはCIM(3次元モデル)やUAV(無人航空機)を導入しています。上空からはドローン、地上では3Dレーザースキャナーなどの最新機器を使って空間状況をデータベース化します。現地のフィールドワークにおいては作業時間が短縮でき、危険をともなう場所や計測しずらい道路も無人探索機なので、作業員の安全も確保されるといったメリットがあります。デジタル解析された膨大な3次元情報はデスクワークにおいてあらゆる角度から検討可能であり、設計前の調査、その後の具体的なプランの精度が格段に向上します。この他にも人工衛星の電波を利用したGNSS測量や音響測深機による水深調査など、陸海空のあらゆる事象に対して当社が誇るテクノロジーを適用しています。
社会のあるべき姿を考えたものづくり
いわゆる土木建築の専門的な知識だけではなく、地域社会において必要なもの、価値あるものを発見する洞察力は土木コンサルタントには欠かせません。私たちが暮らす地域の課題を大局的にとらえ、総合的・全方位的なプランニングを行います。災害に強い堅牢な建造物、暮らしに欠かせないインフラ整備も自然環境の保護や数百年先の地球環境の変化も見据え、社会貢献という発想に立脚しなければなりません。当社は積年の技術革新の追求と多彩な実務経験で磨き上げた知識と感性で多くの工事プランを立案してきました。常に人道的なまなざしで世界をみつめ、あらゆる事物を正確に捉え、習得した技術を最大限に活用した設計企画が各方面で高い評価を得ています。
01 設計

INNOVATION
01

明日へ導く技術があります
道路計画・森林土木
2次元から3次元へ。画期的な土木プレゼンテーション
これまで大規模な道路工事やダム工事などは調査領域が広域に渡るため、現地調査から図面作成にいたるまでに多大な時間とコストを費やしてきました。CIM(3次元)システムを導入してからはそれらの時間を大幅に削減できるようになりました。 CIM機器を稼働して得た現地の地形や建造物の情報は、点群データとしてソフトウェアに取り込まれます。デジタル処理で数値化されたそれらのデータをもとに自動的に平面図の作成や縦断図・横断図の作成ができるのです。さらにこれまでは2次元の図面をもとに、CADなどの設計ツールで3次元立体画像を作成していましたが、3Dレーザースキャナーで取り込んだデータと空撮によるオルソ画像データがあれば、より緻密な3次元設計データをほぼ自動的に作成できます。治山計画もデジタルデータをもとに分析することで、土工数量がより正確となり、コスト削減にもつながっているのです。
河川計画
住民に愛され続ける川を
土砂崩れや洪水などの災害からライフラインを守る護岸工事、親水公園など人と自然との触れ合いを目的とした構造物など河川の設計は多岐にわたります。地域資源としての価値を高めるとともに従来の自然生態系を崩さない仕組みを考える必要があります。当社は川に住む水棲生物の生態など周辺の自然環境を調査し、魚の遡上を助ける魚道水路など河川構造物全般を承ります。機能性と経済性を両立し、地域のひとたちに愛される普遍的なものづくりを計画いたします。
下水道設計
地域のライフライン設計
昭和50年代から急激に増加した下水道施設もまもなく半世紀が経過し、水道管の老朽化が全国的な問題となっています。公共インフラ工事のなかでも急務となっている下水道の敷設業務ですが、当社では既存の水道管の劣化の程度を調査、診断し適切な更正計画を立案いたします。その後の下水道施設計画・設計もお任せ下さい。
港湾設計
漁業の町・函館の港を守る
2011年の東日本大震災では巨大津波により沿岸部の漁港が壊滅的な被害を受けました。港に整備される防波堤は波浪を防ぐことで湾内の波を安定させる効果と津波の影響を軽減する目的があります。加えて函館湾岸地域は漁業によって発展してきたという背景があります。漁港が機能しなければ地域産業にも大きな影響を及ぼします。当社では自然災害に備えた港湾設計のみならず、函館市の主幹産業である漁業振興に寄与するアイディアもご提案いたします。
02 測量

INNOVATION
02

測量は清く正しく美しく
GNSS測量
人工衛星から受け取る、たくさんのメッセージ
GNSSとは人工衛星からの電波を利用して地上の現在位置を計測する「衛星測位システム」の総称です。例えば携帯電話などの位置情報を取得することができるGPS機能はGNSSのひとつに数えられます。GNSS測量とは1級GNSS測量機で人工衛星からの電波を受信し、測量の基準点を求める方法です。この静的という意味をもつスタティック方式の測量法は衛星からの情報を2台以上のGNSS測量機を使って60分以上受信することで、より高精度の基準点を求めることができるというシステムです。当社ではスタティック方式にGPSを併用することでより高いレベルで道路・河川水路等の建設に必要な測量を行っています。
トータルステーション測量
光を使った測量の基本
路上で作業員が三脚に乗った機械を覗いている光景を見かけることがあります。これは地上測量の基本となるトータルステーションを用いた測量法です。機械から目標点(ターゲット)に光を発射し、それが反射してきたときの角度と距離を解析して正確な数値を測る測量法です。当社ではターゲットを必要としないノンプリズム測定もトータルステーションで行っており、地形測量や崩落事故防止のための災害測量などに使用しています。
用地測量
土地の物語と向き合う
用地測量はその土地の持つ歴史や利害関係と向き合う仕事です。土地の所有権や登記など法律的な知識や市場での価値など経済的な判断能力も問われます。土地の所有者や法的な分野の専門家に接する機会も多くあり、資料を読み解く読解力も必要です。土木コンサルティングの総合力が試される仕事で、当社の長年の多面的な活動がもたらした豊富な知識と経験で柔軟に対応させていただきます。
深浅測量
海底測探は未知との遭遇
直接見ることができない海の底の状況を超音波を発する音響測探機で調査します。超音波にはシングルビームとマルチビームの2種類があり、状況に応じて使い分けています。シングルビームでは測量船の直下の水深を測るときに用います。さらにマルチビームを使用すると一度に多数の水深を測ることができ、海底の地形調査の精度が上がります。この測量は護岸工事やダム工事、船の航路に関わる水深調査に役立てられています。
03 調査

INNOVATION
03

私たちの暮らしを守る
災害復旧調査
早期復旧のため、最新技術を総動員
災害復旧調査には時間と予算が限られていることが多く、災害現場の調査をいかに早く・低コストで行うかを考える必要があります。現場に至る道路などインフラ状況が壊滅的な場合、これまでは被災状況の確認に大幅な時間が費やされていました。それが近年のUAV等の無人航空機の普及で上空から被害の範囲を測定することが出来るようになったのです。さらに3Dスキャナーで現地の状況を三次元的に分析することで、災害調査とその後の災害査定も速やかに行うことができ、早期に災害復旧作業に取りかかることができます。
自然環境調査
次世代のために美しい自然を守る
人と自然が共存するための知恵や技術を生み出すことが私たち現代人の責務と言えます。暮らしを豊かにするための公共工事においても自然環境への配慮は必須と言えるでしょう。保護林のモニタリングから、固有生物の生態調査など当社が創業時から得意としてきた森林や河川におけるフィールドワークで培った経験と技術革新が評価され、多数の環境調査業務に参画しています。
水質・土壌調査
地域の水質や土壌汚染を調査することは住民の健康を守るために重要な任務です。水質調査では現地にて水を採取し、飲用水として適切な基準を満たしているか、汚染物質が含まれていないか定期的に確認します。土壌調査では環境省の土壌汚染対策法に則り、その土地に特定有害物質が含まれていないかを検査しています。
動植物調査
インフラ整備に関わる公共事業の多くは多種多様な生物が生息する地域で行われます。実施計画には現地の生態系を崩さないための細心の注意が必要です。当社では動植物の分布や生息状況を明確にする基本調査の他に、絶滅危惧種に認定されている希少動物の調査も行っており、環境保護の視点から問題提起する「環境アセスメント」の取組も行っています。
その他調査
文化財保護
函館市内には文化財に指定されている古い建物が多くありますが時間の経過とともに損傷が進むと修繕が必要になります。残念ながら当時の図面が消失してしまっているものも多く、これまで修繕不可能とされていました。当社では3Dスキャナーで読み取った建物の膨大な点群データを立体画像に置き換える画期的な技術(ポリゴン化)を習得しています。このポリゴンデータは図面の復元に活用できる実用的なファイルで、今後貴重な文化財を調査・保存していく上で大いに有益な財産となります。
構造物調査
災害や経年劣化により修繕が必要な橋梁などの大型建造物も3Dスキャナーで歪みや沈下の度合いを計測することができます。断面図の作成も可能です。
資源量調査
上空からの空撮で近海の海藻などの繁茂状況がモニタリング調査できます。地域の漁業振興に役立てられています。
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